認知行動療法をご存知ですか?

2014年08月26日

認知行動療法という言葉を聞いたことがありますか?
適応障害、うつ病、統合失調症のような精神疾患の方の治療方法の1つとして効果をあげています。
人間は、同じ刺激に対して異なった感情を持ち、認知(状況の捉え方)により、感情・行動・身体反応が変わるものです。
例えば、母親に「テレビを見てないで宿題しなさい」と言われた子供は、どのような反応をするでしょうか?
・「宿題もしないでテレビを見ている自分は悪い子なんだ」と思い、悲しくなって泣く子。
・「本当はママがテレビを見たいから、宿題しなさいって言うんだ」と思い、怒って八つ当たりする子
・「ママは、明日宿題を忘れて先生に怒られないように言ってくれているのだ」と思い、母親の愛情を感じて嬉しく、にこにこする子

認知行動療法とは、個人の行動と認知の問題に焦点を当てて、そこに含まれる行動上の問題、認知の問題、身体の問題、そして動機づけの問題を合理的に解決するために計画され構造化された治療法であり、自己理解に基づく問題解決とセルフコントロールに向けた学習のプロセスです。(板野1995著)
つまり、自分の癖を理解して、自分思考や行動をコントロールできるようにすることを目的としています。
 自身の認知は、当然ながら過去の体験(生い立ち等)が深く関わっていますので、自己理解を深めることは至難なことです。