がん罹患者の方の就労支援

2014年08月26日

がん経験者の方の就活セミナーに行ってきました。(社)CSRが主催しているものです。20代から50代までと幅広い年齢層の方々が参加していました。皆さん緊張しているせいか、当初は少し硬い表情でしたが、終了する頃は明るく元気になっていました。
やはり、皆さんの共通の悩みは、会社に「病気のことを伝えるべきかどうか」につきます。
これに対する正しい答えはありません。また、必ず伝えなければいけないことではありません。勿論、業務に支障や制限がある治療中の方は別です。告知しなければ、告知義務違反として懲戒解雇の対象になることもあります。
伝えることで、会社の配慮や理解を得られるメリット、反対に採用されない可能性もあります。ご自身の状況から判断するしかないのです。
しかしながら、会社が求職者に求めることは、「仕事を任せられる人材か」「一緒に働きたいと思える人か」という点です。病気は要素の1つにすぎません。
大事なことは、自分の強みを、会社に如何にアピールすることができるかということです。そのためには、今までの自分を振り返り、自己理解を深めていく必要があります。
また、多くの参加者が、療養に要する時間を、与えられた機会と捉え、資格の取得等、罹患後のキャリアの構築に頑張っていました。
そんな中、参加者の1人が、「自分を否定しない、自身の否定的な部分を前向きな表現に置きかえ、その習慣を身につけていくことで自然に自信が持てるようになる。」と言っていました。なんて素敵な話ですね。深く感銘しました。
がんを経験したひとは、再発の不安に捕らわれることもあるでしょう。でも、アクシデントは起こった時に考える、大切なのは今の自分だということを忘れないでください。辛くなったらメールください。

がん患者さんのご相談については逗子の社会保険労務士、En(えん)労務管理事務所にお任せください。